tarコマンドのオプションって3つも4つもあってなかなか覚えられない…、と昔は私もそう感じていました。実際に使用するたびにメモ見たり、ネットで調べたり…。でも下記のように考えると意外と簡単に覚えられます。
まず「v」(verbose)というオプションですが、これは進行状況やログなどの詳細情報を表示するオプションです。 次に「f」(file)というオプションですが、これは対象となるファイル名を指定するオプションです。
そしてこれらの「vおよびfというオプションは常につける」と覚えてしまいましょう。あとは肝心の動作を指定するオプションを1つ追加すれば完成です。
・あらたにアーカイブを作成する(create)にはcをつけて「cvf」。
・アーカイブからファイルを取り出す(extract)にはxをつけて「xvf」。
・ファイルを取り出さずアーカイブの中身を確認する(test)にはtをつけて「tvf」。
上記を覚えただけでも実務で役に立つと思いますが、もう一つだけ覚えておきたいオプションがあります。それは「z」です。
複数のファイルをtarコマンドで一つのファイルにまとめた後、通常はgzipコマンドで圧縮します。これを「tarボール」といいます(拡張子は「tar.gz」)。インターネット上で配布されているLinux向けのソフトウェアは、よくこの形式で配布されています。
通常の「xxxx.tar」ファイルを展開するには上記のように「xvf」オプションで良いのですが、gzipで圧縮された「xxxx.tar.gz」ファイルを展開する場合には、さらにzオプションをつけて「zxvf」とします。
また、JARファイルを作成するjarコマンドの構文とtarコマンドの構文はほぼ同じため、ここで覚えたオプションの知識は同じように使えます。
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