teeコマンド
ファイルへの保存と画面への出力を同時に行いたい場合に使用します。
 標準入出力で説明しているように、コマンドの標準出力のデフォルトはディスプレイなので、実行結果は通常、ディスプレイに表示されます。
 コマンドの実行結果をファイルに保存したい場合はリダイレクトを使って標準出力をファイルに切り替えます。

 では、実行結果をファイルに保存しつつ、ディスプレイにも出力させたい場合はどうすればいいでしょう?
 そんなときはteeコマンドを使って、出力を、標準出力とファイルにT字に分岐させます。
実行例1

 上の実行例では、まずlsコマンドの実行結果をパイプを使ってteeコマンドの標準入力に渡しています。teeコマンドは受け取った内容をディスプレイに表示するとともに、ファイル「log.txt」に書き込んでいます。
図1


ヒント
 ・コマンドの実行結果をディスプレイへの出力とファイルへの保存に分岐させる場合、必ずパイプとteeコマンドをセットで使用します。



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