標準入出力
コマンドとデータをやり取りするための3つの基本的なインターフェース。
 Linuxのテキスト処理コマンドは、テキスト処理フィルタと呼ばれることがあります。

 ここで一般的なフィルタを思い浮かべてみてください。たばこのフィルタでもエアコンのフィルタでもかまいません。これらのフィルタは余計なものを取り除く「ろ紙」のようなものですね。

 Linuxのテキスト処理フィルタも同じように、テキストデータを与えると余計なものを取り除き(あるいは何らかの処理を実行し)、結果のテキストデータを吐き出します。
 たとえばテキスト処理フィルタの一つ、revコマンドは与えられたテキストデータに、「ひっくり返す」という処理を施し、結果のテキストデータを吐き出します。
図1

 図中の矢印で示したように、テキスト処理フィルタにはデータを受け付ける「入口」と、データを吐き出す「出口」があります。この入口のことを標準入力、出口のことを標準出力といいます。
 標準入力や標準出力は切り替えることが可能ですが、最初に割り当てられているのは、標準入力がキーボード、標準出力がディスプレイです。
図2

 revコマンドを引数なしで実行すると、標準入力のデフォルトであるキーボードからの入力を受けつけ、処理結果を、標準出力のデフォルトであるディスプレイに表示します。
実行例1

 話を簡単にするためこれまで説明していませんでしたが、実はテキスト処理フィルタには、標準出力以外にもう一つのデータの「出口」があります。
 それは標準エラー出力といって、コマンドの正常動作とは関係のないエラーメッセージのための出口です。
 標準エラー出力のデフォルトはディスプレイです。


ヒント
 ・標準入力や標準出力を切り替える方法に、パイプリダイレクトがあります。



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