Windows(OS)とフォント
ディスプレイに文字を表示するのはWindows(OS)の仕事です。
 文字コードとフォントでは、ディスプレイに文字を表示するのにフォントファイルが必要であるというお話をしました。

 ところで、ディスプレイに文字を表示するのはWindows(OS)の仕事です。
 そのため、フォントファイルはOSが持っています
 例えば、WindowsXPの場合は「C:\WINDOWS\Fonts」フォルダ内に格納されています。このフォルダには以下に示すように4種類のフォントファイルがあります。

アイコン 拡張子 名称
ttfアイコン .ttf True Type
トゥルータイプ
ttcアイコン .ttc True Type Collection
トゥルータイプコレクション
otfアイコン .otf
(または.ttf、.ttc)
Open Type
オープンタイプ
aアイコン .fon bitmap font
ビットマップフォント

 Windows(OS)上で動くさまざまなアプリケーション(秀丸などのテキストエディタや、Excelなど)が文字を表示する場合には、WindowsのAPIを呼び出して文字を表示しています。Windowsの「文字を表示する」という機能をプログラムから呼び出しているわけです。
 ですから、Windows(OS)にないフォントはアプリケーションで選択できません。

 下の図は秀丸(左)とサクラエディタ(右)のフォント設定ダイアログのリストボックスです。
図1
 秀丸で選択可能な「Tahoma」というフォントがサクラエディタでは選択できません。
 「C:\WINDOWS\Fonts」フォルダ内に「Tahoma」のフォントファイルがあり、そのOS上で動くアプリケーションなのに、どうしてあるアプリでは選択できて、違うアプリでは選択できないのでしょうか?

 これはアプリケーション内で、選択できるフォントの種類を制御しているからです。


 最後に各フォントファイルの特徴をざっくり見てみましょう。

 まずはTrue Type
 これはWindowsで標準的に使用されているフォント形式です。「MS ゴシック」(等幅)と「MS Pゴシック」(プロポーショナル)のように、同種のフォントは一つのファイルにまとめれらTrue Type Collectionというファイル形式となることもあります。

 TrueTypeフォントの次期フォントとして開発されたOpen Typeフォントでは、TrueTypeと並んで広く使われていたPostScriptフォントのデータ形式も内包できるようにしました。
 OpenTypeフォントでは実際のフォントデータはPostScriptフォント、TrueTypeフォントのどちらかの形式で記述されていて、PostScriptフォントをベースとするフォントファイルは拡張子が「.otf」、TrueTypeフォントをベースとするフォントファイルは拡張子が「.ttf」または「.ttc」と区別されています。

図2

 bitmap fontは、True TypeやOpen Typeとは文字の描画方法が異なります。詳しくはフォントの分類をご覧ください。


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