個人事業主の確定申告において、わかりづらいことの一つに事業主勘定があります。
個人事業においては、会社=個人事業主(自分)であり、ややこしさの原因はここにあると思います。
事業主勘定を理解するために、事業主を自分とは全然関係のない第三者と考えてみてはいかがでしょうか?
仮に事業主を「トムさん」とします。
トムさんに10万円貸した時の仕訳は下記のようになります。
トムさん貸 |
100,000 |
/ |
現金 |
100,000 |
現金が10万円減って、「トムさん貸」勘定が10万円増えます。
このことから「トムさん貸」勘定(=「事業主貸」勘定)は資産の勘定であることがわかります。
今度は逆にトムさんから5万円借りたとします。
現金が5万円増えて、「トムさん借」勘定が5万円増えます。
このことから「トムさん借」勘定(=「事業主借」勘定)は負債の勘定であることがわかります。
結局、お金を貸した場合は資産の勘定「事業主貸」が増え、お金を借りた場合は負債の勘定「事業主借」が増えるだけなのだということです。
まずはこのことを理解しましょう。
これらの勘定科目を使用する仕訳で最も多いパターンは、事業用資金を生活費に回したときの仕訳でしょう。
それについては「事業主貸」勘定の仕訳をご覧ください。
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