会社の資本金に相当するものを、個人事業主の場合元入金と呼びます。
例えば同じ個人事業主でも商品売買をする場合には、まず商品を仕入れなければなりません。商品を仕入れるにはお金が必要です。そのお金は事業主自身が元入金として用意します(もしくは借金します)。
では、フリーのSEの場合はどうでしょうか?
フリーのSEの場合、開業するにあたって特にお金は必要ありません。
ただ開業後、最初の売掛金が入金されるまでは数ヶ月かかるでしょうから、その間にかかる交通費くらいは用意する必要があります。
私は開業日に次のような仕訳を行い、元入金として30万円を現金で用意しました。
1/1 |
現金 |
300,000 |
/ |
元入金 |
300,000 |
毎月かかる定期代などの交通費は、この現金を取り崩して支払っていきました。
尚、元入金は決算整理仕分けなどはせず、期首と期末で同じ金額となります。
また、事業主貸、事業主借なども決算において相殺などはせず、そのままの金額としておきます。
そして翌期首に下記の計算式によって、その年の元入金を計算しなおします。
今年の元入金 |
= 前年末の元入金 + 事業主借 − 事業主貸 + 前年の青色申告控除前の所得金額 |
また、期首に事業主貸、事業主借は0にリセットされます。
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