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usermod [ オプション ] [ ユーザー名 ] |
オプション |
内容 |
-c <コメント> |
/etc/passwdファイルのコメントフィールドを変更する |
-d <パス> |
ホームディレクトリを変更する |
-g <グループ名/GID> |
プライマリグループを変更する |
-G <グループ名/GID> |
プライマリ以外に所属するグループを変更する |
-s <パス> |
ログインシェルを変更する |
-p <パスワード> |
パスワードを変更する |
-L |
パスワードをロックして一時的に無効化する |
-U |
パスワードのロックを解除する |
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usermodコマンドは既存のユーザーアカウントを変更するコマンドです。
アカウントを作成するuseraddコマンドと多くのオプションが共通しています。
下の例では、ユーザー「testuser」のプライマリグループIDを「505」から「500」に変更しています。
アカウントを一時的に利用不可にしたい場合は、-Lオプションを使用してパスワードをロックすることができます。内部的には/etc/shadowファイルの該当ユーザーのパスワードの先頭に「!」を付加することで、正しいパスワードを入力してもログインできないようにしています。
上の例では、まずtailコマンドで/etc/shadowファイルの最下行のみを出力します。その出力をパイプを使ってcutコマンドに渡し、cutコマンドではデリミタとして「:」を指定し、1番目のフィールド(ユーザー名)と2番目のフィールド(暗号化されたパスワード)を抽出しています。
パスワードロック後に暗号化されたパスワードの先頭に「!」が付加されているのがわかります。
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・usermodコマンドは、/etc/passwdファイルの該当するフィールドを書き換えます。
・/etc/shadowファイルについては、シャドウパスワードを参照してください。
・-pオプションを使用してパスワードを変更する場合は、crypt関数で暗号化したパスワードを指定します。詳しくはuseraddコマンドの解説を参照してください。
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