cut コマンド
ファイルから指定したフィールドを抽出します。
書式 cut [ オプション ] [ ファイル名 ]

オプション   内容
-c <文字位置>   取り出す文字位置を指定する
-d <区切り文字>   フィールドの区切り文字を指定する
-f <フィールド>   取り出すフィールドを指定する

 cutコマンドは-cオプションで文字位置を指定した場合、ファイルの各行から指定した文字位置の文字を取り出します。文字位置は一番左の文字を「1」とします。「-」を使用して文字位置の範囲を指定することもできます。
実行例1

 CSVファイルやTSVファイルのように、区切り文字(デリミタ)で区切られたテキストから任意のフィールドを取り出すには、-dオプションで区切り文字を、-fオプションで取り出したいフィールドを指定します。フィールドは一番左のフィールドを「1」とします。
実行例2

 フィールドの指定は「-」を使用して範囲を指定したり、「」を使用して複数のフィールドを指定したりできます。


ヒント
 ・区切り文字の指定を省略すると、タブが区切り文字となります。
 ・抽出結果を別ファイルとして保存するには、リダイレクトを使用します。



テキスト処理コマンド
cat連結して表示(移動不可)
cut指定したフィールドを抽出
expandタブをスペースに変換
fmt指定した桁に整形
head先頭だけ表示
join共通フィールドで行を連結
less表示(移動可・改良版)
more表示(移動可・基本機能)
nl行番号をつけて表示
odバイナリファイル表示
paste共通の行番号で行を連結
pr印刷前の整形
rev各行で行末から行頭に表示
sortソートして表示
split複数ファイルに分割
tac末尾行から先頭行に表示
tail末尾だけ表示
tr文字列変換・削除
unexpandスペースをタブに変換
uniq重複行を取り除く
wc行数、単語数、文字数表示
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