シェルスクリプト講座
2 引数を表す変数へ - 3 スクリプトファイルを表す変数 - 4 戻り値を表す変数へ
 変数「$0」にはスクリプトファイルのフルパスが格納されるといわれますが、正確には格納される値は実行方法によって異なります

 「0 シェルスクリプトとは?・実行方法」ではシェルスクリプトの実行方法としてsourceコマンドを紹介しました。このコマンドで、以下の内容の「test.sh」を実行してみましょう。

実行例1

 シェルスクリプトを実行する方法は他にもあります。それは実行するユーザにシェルスクリプトファイルの実行権を与えるという方法です。chmodコマンドで全てのユーザに「test.sh」の実行権を与えてみましょう。
実行例2

 するとファイル名を指定しただけで実行できるようになります。
実行例3

 前述の実行方法は、ログインシェル(-bash)がファイル中のコマンドを実行するイメージで、後述の実行方法はファイル自体がプログラムであり、それが実行されるイメージということでしょうか。
 したがって前述の方法で実行された場合、「$0」には「-bash」が格納され、後述の方法で実行された場合、「$0」には「./test.sh」が格納されることになります。


ヒント
 ・後述の方法で実行する場合、test.shがあるディレクトリにパスが通っていればtest.sh」で実行することができます。その場合でも「$0」に格納される値は「./test.sh」となります。
 ・後述の方法で実行する場合、スクリプトファイルを絶対パスで指定するか相対パスで指定するかで「$0」に入る値が異なります。たとえば/dir内にあるtest.shを実行するのに「/dir/test.sh」と絶対パスで指定すると「$0」には「/dir/test.sh」が入り、/dir内に移動してから「./test.sh」と相対パスで指定すると「$0」には「./test.sh」が入ります。



シェルスクリプト講座
0シェルスクリプトとは?・実行方法
1変数
2引数を表す変数
3スクリプトファイルを表す変数
4戻り値を表す変数
5引用符について
6testコマンド
7条件分岐if
8条件分岐case
9繰り返しfor
10繰り返しwhile
11関数
12ヒアドキュメント
その他のLinux関連コンテンツ
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