一つのLinuxシステムを複数のユーザーで使用している場合、自分が作成したファイルを、他のユーザーに変更されたくない場合があります。
ファイルには、その持ち主がいて、所有者と呼ばれます。
ファイルを作成すると、作成したユーザーがその所有者として設定されます。
所有者にだけ書き込み権限を与えておけば、そのファイルを他のユーザーに変更される心配はありません。
場合によっては、ファイルを、ある特定の人たちの間でだけ共有したい場合もあるでしょう。
ファイルには所有者のほかに、所有グループというものがあるので、所有グループに書き込み権限を与えることで、そのグループに属するユーザーはそのファイルを変更することができるようになります。
ファイルを作成すると、作成したユーザーのプライマリグループが、その所有グループとして設定されます。
上の例では、グループ「g1」をプライマリグループとするユーザー「u1」が、touchコマンドでファイル「test.txt」を作成したときに、そのファイルの所有者が「u1」、所有グループが「g1」となっていることが確認できます。
 |
 |
・lsコマンドに-lオプションをつけると、ファイルの所有者および所有グループを確認できます。
・ディレクトリにも、ファイルと同様に所有者・所有グループがあります。
|
|
|