ファイルやディレクトリにはアクセス権が設定できます。
アクセス権とはパーミッションとも呼ばれ、どのユーザーに、どの操作を許可するのかという情報のことです。
まず、「どのユーザーに」の部分ですが、Linuxではユーザーを下に示す3種類に分類します。(所有者および所有グループについては「1 所有者・所有グループ」を参照してください。)
| 所有者 |
| 所有グループに属するユーザー |
| その他のユーザー |
次に、「どの操作を」の部分ですが、これもまた3種類あります。
| 読み取り可能 | readable |
| 書き込み可能 | writable |
| 実行可能 | excutable |
3種類のユーザーそれぞれに、3種類の操作を許可するかしないかを設定しますので、3x3=9つの設定をすることになります。
lsコマンドに-lオプションを使用すると、ファイル(ディレクトリ)のアクセス権を確認することができます。
上図の9桁の文字のうち、左3桁が所有者の権限、中3桁が所有グループの権限、右3桁がその他のユーザーの権限を表しています。
各3桁の中の「r」は読み取り権限を、「w」は書き込み権限を、「x」は実行権限を意味します。
所有者の権限は「rwx」となっているので、全ての権限が与えられていることを表しています。
所有グループの権限は「r-x」となっていて、本来「w」の位置が「-」となっています。これは書き込み権限が与えられていないことを意味します。つまり、所有グループには読み取り権限と実行権限が与えられています。
その他のユーザーの権限は「r--」となっているので、読み取り権限のみ与えられていることがわかります。
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・9桁のアクセス権を表す文字列の左の一文字(上の例では「-」)はファイルの種類を表します。「-」は通常のファイル、「d」はディレクトリ、「l」はリンクです。
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