viを使い始めて意外とつまづくのが文字の削除かもしれません。文字の削除は基本的にコマンドモードで行います。
まずは最も基本となる1文字削除です。コマンドモードで削除したい文字の位置に矢印キーでカーソルを合わせ「x」と入力します。
1文字削除 x
次は1行削除です。コマンドモードで削除したい行に矢印キーでカーソルを合わせ「dd」と入力します。
1行削除 dd
とりあえずこの2つをマスターしましょう。注意すべき点は必ずコマンドモードで行うということです。入力モードで「x」や「dd」と打つと、当然ながら「x」や「dd」と入力されてしまいます。
私がviを使い始めたころ、文字の削除に「Backspace」キーや「Delete」キーは使えなかったと記憶しています(実際、「Windowsでviを動かす」で紹介した「JVim for Windows」ではそれらのキーが使えません)。
しかし、Fedora Core release 5や、VMWare上のCentOS release 4.3などのviで調べたところ、一つの例外を除いてこれらのキーで文字の削除ができました。以下にまとめておきます。
Backspace |
コマンドモード |
カーソルが左に一文字分移動 |
入力モード |
カーソルの左一文字削除 |
Delete |
コマンドモード |
一文字削除 |
入力モード |
一文字削除 |
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例外はコマンドモードでのBackspaceキーです。
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・コマンドモードに戻るには「ESC」キーでしたね。
・例えば「3dd」と入力するとカーソルのある行とその下の2行、計3行削除できます。viでは「dd」コマンドに限らず、コマンドの前に数値を入力すると、そのコマンドを数値の回数分繰り返し実行することができます。
・余力がある方は、単語単位で削除できる「dw」コマンドも覚えましょう。削除したい単語の先頭にカーソルを合わせこのコマンドを入力すると、その単語が削除されます。
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